続・手持ちの大判用シャッターの速度計測

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今月初めにやった計測の続きである。

まず、前回の測定の時点ではセンサに光が当たっていた時間だけが Raspberry Pi Pico から送られてくる実装だったので、人力でその値から平均を求めるようにしていたが、これが面倒だったので Raspberry Pi Pico 側で平均を求めるように変えた。 これでだいぶ効率が良くなり、測定が捗るようになった。

今回対象としたソロントンシャッター4個の測定結果は以下の通り。

  1. 無銘ソロントンシャッター(その1)
表示理論値(ms)計測値(ms)計測値(分数)
1/9011.1157.181/17.5
1/7513.3358.871/17.0
1/6016.6761.461/16.3
1/4522.2264.281/15.6
1/3033.3369.141/14.5
1/1566.6772.321/13.8
  1. 無銘ソロントンシャッター(その2)
表示理論値(ms)計測値(ms)計測値(分数)
1/9011.1153.411/18.7
1/7513.3365.801/15.2
1/6016.6772.871/13.7
1/4522.2279.101/12.6
1/3033.3395.381/10.5

1/15 は不調で幕が最後まで走らないので測定せず。

  1. 無銘ソロントンシャッター(その3)
表示理論値(ms)計測値(ms)計測値(分数)
1/10010.0039.491/25.3
1/ 8012.5041.951/23.8
1/ 6016.6746.571/21.5
1/ 4025.0053.631/18.6
1/ 2540.0063.391/15.8
1/ 1566.6776.181/13.1

1/15 は上方向に幕を走らせると途中まで止まる程度には弱っている。 今回は横方向に幕を走らせて測定した。

  1. 無銘ソロントンシャッター(その4)
表示理論値(ms)計測値(ms)計測値(分数)
1/9011.1197.631/10.2
1/7513.33103.481/ 9.7
1/6016.67117.131/ 8.5
1/4522.22135.751/ 7.4
1/3033.33141.441/ 7.1
1/1566.67153.331/ 6.5

(その2)と(その3)が惜しいが、前回の測定同様最高速と最低速の間で1段以上の差が出ているものはなかった。 最も速度が出ていた前回の(その1)と最も速度が出ていない今回の(その4)を使い分ければ、2段ちょっとの範囲のシャッタースピードが使えるが、そんなことよりやはり前回幾らか書いた通り ND フィルタを上手く組み合わせて使うのが手っ取り早い気がする。

(その4)は例外気味だが他のシャッタースピードは前回測定したものと大きく変わらないので、古いソロントンシャッターのシャッター速度は大体 1/25 〜 1/15 くらいの範囲になると思って良いのかもしれない。

ちゃんと 1/90 で切れた時のシャッター音はどんなものだったのだろうか……。


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