YAMAHA QX3 コンデンサ交換

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YAMAHA QX3 を持っていて気が向けば作曲に使っている。 この QX3 は LCD 交換済みの個体として入手して、入手後割と直ぐに追加で FDD とキースイッチを交換したのだが、電解コンデンサはそのままになっていたのでこの GW に交換することにした。

メインボード (XB234)の電解コンデンサには番号が振られていなかった。 また、印字が独特であり、電解コンデンサの位置に描かれている「〇」の周辺に次の書式で定数等が書かれていた。

  • 有極性:〇の中に耐圧、〇の外に容量、〇の外の負極側に短い線分
  • 無極性:〇の中に耐圧と「BP」、〇の外に容量

電解コンデンサの配置と値は、ROM が右上に来る向きに基板を置いた時、大体以下のような感じである。 空白の四角は電解コンデンサの傍にあって目立つ大きさの他の IC である。

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|       +-+ +-+         (2)(1)      | ・1,2,3:ニチコン VX  10V 470uF
|   (7) | | | | +-+            +-+  | ・4    :日ケミ   SME 16V  47uF
|       | | | | | |            |R|  | ・5    :日ケミ   SME 16V  22uF
|       | | +-+ +-+            |O|  | ・6    :松下     CE? 50V   1uF (両極性)
|       | |         +-+        |M|  | ・7    :日ケミ   SME 16V  10uF
|       +-+     (4) | |        +-+  |
|                   | |             |
|   (6)             | |             |
|                   | |             |
|                   +-+             |
|                (3)                |
|     (5)                           |
|                                   |
|                                   |
|                                   |
|                                   |
|                                   |
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電源基板(VC88420?)のコンデンサには番号が振られていたが、「不明」は出力コネクタ横にある電解コンデンサで固定用接着剤に隠れてしまったのか番号が読めなかった。

  • C11:ニチコン VX 200V 100uF 85℃ L=30,Φ=16
  • 不明:ニチコン VX 10V 2200uF 85℃ L=30,Φ=12.5
  • 不明:ニチコン VX 10V 2200uF 85℃ L=30,Φ=12.5
  • C25:ニチコン VX 50V 1uF 85℃

松下の両極性電解コンデンサは仕様がはっきりわからなかったが、結局全部秋月電子と千石電商で入手可能な85℃か105℃の一般品で交換した。 交換後、電源基板にあるボリュームで出力電圧を調整して、動作確認して問題なさそうだったので作業完了とした。

QX3 を使っていると電源回路周辺の外装がはっきり分かる程度には温かくなる。 今回のメンテで見たところ、電源の出力は +5V のみのようだったのと、基板の大きさがそこそこあって電源回路が占めている空間は狭いものではなかった。 よって、電源周りの改造は比較的簡単だと思われる。 どうにか消費電力を測定しないといけないが、直接 AC アダプタで電源が取れるようにするかスイッチング電源の回路に置き換えるかなどすれば、幾分劣化はしているであろうもとの電源回路を取り除けて発熱も減るので、結構いいかもしれない。 あと、クリック音用のスピーカーを内蔵したいような気もする。


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